ドブネズミ?いやいや、チャコールグレースーツはオヤジこそ似合うアイテムです。
- 2017/01/05
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とても難しい色
グレーというのはとても難しい色です。ましてやスーツになると、ダサいサラリーマンの典型として「ドブネズミ」などと揶揄されたりと、世の中の多くのご同輩が無難な色として選択するアイテムでありながら、それ故に洒落た感じで着こなすことが大変に難しいアイテムであるように思います。
筆者は比較的服装に自由な職番環境ではありますが、こちらの読者の皆さまの中には、保守的なスーツしか職場で着ることはできないという方も多いのではないか、と思います。そこでここでは、そんな難しい、でも素敵に着こなせれば本当のお洒落上級者たりえるグレースーツについてお話をしたいと思います。
実はオヤジに似合う色
グレーは色の濃淡によって表情を大きく変える色です。今、流行している明るいグレーならば、とてもフレッシュで、洒落た雰囲気が出やすいのですが、やはりここはサラリーマンスーツの典型である「ドブネズミ」もとい、チャコールグレー色の濃い目のグレーに関してお話をさせていただきます。
チャコールグレーはいっけん地味な色のように思えますが、実はとても存在感のある色です。それ一着で全体を落ち着いた雰囲気にしてくれます。したがって、まずチャコールグレーは、色自体が持つ落ち着いた存在感に負けない着こなす側の存在感が必須となります。
そうです、積み重ねた年齢で顔に刻まれた皺、肌の感じ、様々な事象を見てきたその眼差し、あなたの全てが実はすでにチャコールグレーの存在感に負けないものを備えているのです。若い頃に、チャコールグレーのスーツを着て「何となく似合わないな」と感じていた方なども、是非、もういちどチャレンジしてみてください。そのとき、鏡の前には、若い頃の自分とは全く違う、チャコールグレーを見事に着こなしたあなたが立っているはずです。
着こなしのポイント
ここまで読んだあなたは「何だよ、着こなしに関して何も書いてないじゃないか」と思われたことだと思います。筆者が申し上げたい点は、合わせるアイテム云々の前に、まずあなた自身が自信をもって着こなすこと、それこそが存在感のあるチャコールグレーにとって最も大切なことだという点です。そして今のあなたには、チャコールグレーを着こなすだけの、年齢を積み重ねたことによる存在感がすでに備わっているのです、ということをまず、ご理解いただきたいと思います。
従って選択するアイテムとしてもっとも重要なポイントは、「上質な品質」のものを選ぶことといえます。色自体、主張の強いアイテムでなく、さきほどから申し上げている通り存在感の強い色ですから、素材の良さが勝負です。「ひとつひとつのアイテムや色はとてもベーシックなものだけれど、ひとつひとつがとても上質」これこそが大人のスーツスタイルの究極ともいえる姿と申せますし、それを実現できるのがチャコールグレーのスーツだと断言できます。