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虚実の間に遊ぶGACKTを楽しめないなんて……

  • 2017/01/11
  • ライフスタイル・娯楽
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  • アントニオ犬助
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「芸能人格付けチェック!」観ましたか?

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「芸能人格付けチェック!」なる番組が特番の時期になると放送されるのです。
華やかな生活を送っているかに見える芸能人は、本物とニセモノを見分けることができるのか?プレミアムな楽器と安物、高価な和牛と輸入牛、アワビとトコブシ……まあ、トコブシなんか一緒じゃねえかというツッコミは置いておいて、日ごろ感性を磨き、美食で慣らしているような芸能人が、そんな課題に挑戦していく。クリアできなくて困惑している様や、その度に番組内で扱いが悪くなっていく様を観て楽しむという番組ですね。
その中で、ここ数年注目を集めているのは、言うまでもなくGACKTでしょう。

 

GACKT、連勝記録を伸ばす!!

GACKT、ガクト、神威楽斗……元「マリス・ミゼル」のボーカルにして、仮面ライダーディケイドの主題歌を熱唱、NHK大河ドラマの準主役、大のガンダムマニアにて、テコンドーは段位持ち……と非常に多くの引き出しを持つ人。「芸能人格付けチェック!」においても、ミスを犯さないことが番組内の名物になっています。
そして先日放送された、「芸能人格付けチェック!これぞ真の一流品だ! ’17年お正月スペシャル」においてもパーフェクトを達成。
連勝記録を48に伸ばし、8年間無敗という偉業を達成したのです。

 

やらせであろうと、何だろうと

「はいはい、GACKT、GACKT」、「あーどうせ、答え知ってるんだろ?」……これらは、ネットでひろった番組放送後の感想。
この様なトーンが実に多くて、少々悲しくなってしまうのです。
みんないつからテレビに対して余裕がなくなってしまったのか驚くのです。
考えてみれば2013年の「ほこ×たて」や、もっとさかのぼると2003年の「ガチンコ!」のやらせ騒動あたりから、どうもテレビに対して過剰反応しすぎではないか?

 

プロレスを楽しむように、テレビを楽しむ

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テレビの本質は虚実ない混ぜたところにあったし、今でもあるのではなかったのでしょうか。
例えばプロレス、一時は平均視聴率30%を誇っていたお化けコンテンツだったのですが、馬場・猪木以降のスター不在からはじまり、人気は凋落の一途。
その流れを決定付けたのはミスター高橋の著書「流血の魔術 最強の演技 すべてのプロレスはショーである」でした。
そのタイトルの通り、内容はプロレスの試合はあらかじめ筋書きがあるものだ、と告発するもので、多くの人たちがプロレスから離れたといいます。
しかし、当時の心あるプロレスのファンの反応は「……何を今更……」という冷めたもの。

 

子どもじゃないんだから、大声で騒がない!!

だって、そんなことはわかっていても言わないのがお約束だったというのに、なぜ今更声高にそんなことを言うのだろうか、と。
大体ロープに振って帰ってきて技を食らうことに代表されるムーブを見て、そのことに気がつかない人がどれほどいたのだろうか?
しかし、会場中に響き渡る胸板へのチョップの音が嘘であるはずがない上に、痛くないはずがない。ロープワークが虚なら、チョップの音は実。この2つがない交ぜになった微妙な世界を楽しむのがプロレスの魅力なのです。
にも関わらず、なぜそんなことをわざわざ本にするかなあ。Mr.マリックの第1次ブームの際に「あれはタダの手品である」と告発した元マネージャーのような無粋さを感じました。

 

虚と実の間で遊ぶ様に学ぶべき

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「芸能人格付けチェック!」にしてもそうでしょう、虚と実が混ぜこぜになった世界を楽しむもののはず。それを「あれはやらせだ!!」と声高に言いたがる人は、朝から晩までニュースかドキュメンタリーでもみてればいい、実に無粋、オトナじゃないなあと思うのです。
大体、GACKT自体が虚実とりまぜた世界を売りにしているキャラクター、そんな人がテレビの中で演じていることについて、わーわーいうこと自体がオトナではないのです。
ニヤニヤしながら虚と実の間に遊ぶ、できれば自身も使い分けられるようにGACKTから学ぶ。
これがカッコいいオヤジに求められる条件ではないかと思うのですが、いかがでしょうか?
GACKTが本当は滋賀出身とか、本名がどうとかはどうでもいいじゃないですか。

この記事の作者

アントニオ犬助
アントニオ犬助
みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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