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渋い名優がそろった「真田丸」を懐かしむ

  • 2017/01/24
  • ライフスタイル・娯楽
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子役をみていると、何ともしんどくなる理由

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子役の演技って見ていると、何とも言えない居心地の悪さがあるのはなぜでしょうか?
恐らく、求められている演技に応えようと「健気に頑張っていますよ」感が伝わりすぎてしまうから。
演じている側の一生懸命さに感激するのは、学芸会における我が子の場合だけ。
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の初回を観ながら、そんなふうに考えていました。
その点、同じく大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」で茶々の幼少期を演じた芦田愛菜さんの子役感ではなく、女優感は凄まじかった。
ただ泣いていただけなのに、女優としての存在感を見せつけた「パシフィック・リム」なんてのもありましたね。

 

それと比べて「真田丸」は

さて、直虎の前に放映されていたのは「真田丸」だったのですが、近年の大河ドラマには珍しく好評だったようです。
「鹿島アントラーズvsレアル・マドリード」という強力な裏番組があったにもかかわらず、最終回も14.7%、録画も含めた総合視聴率では21.3%という好成績を残したのでした。
やはり、三谷幸喜氏の脚本の力が秀逸なのか、もしくは今、最も視聴率が取れる男としてオファーが引きも切らないという堺雅人氏の熱演が良かったのか……。
まあ、両方なのでしょうが、「ヤジアップ」的には脇を固めたオヤジ連中のカッコよさに触れずにはおられません。

 

内野聖陽、その名前、覚えておきます

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主人公・幸村の父、真田昌幸を演じた草刈正雄氏は言うまでもなく、上杉景勝を演じた遠藤憲一氏のヘタレっぷりも良かった。
個人的にMVPだと感じたのは、徳川家康役の内野聖陽氏。
初期のホームコメディ風おもしろ家康から、段々と腹黒いタヌキっぷりに磨きがかかっていく変貌ぶりは、プロの役者とはここまで凄いものだと感心させられっ放しでした。

 

夜の寺島進は格好よく!!

それよりも……です。
何といっても特筆したいのが寺島進氏。
昌幸の参謀役かつ、忍び集団の棟梁、出浦昌相というかっこよすぎる役回り。
草刈氏と寺島氏が額を集めて軍略を練っている様なんぞは、戦にしか生きれない男のカッコよさと悲しさという、終始一貫していたテーマを象徴するようなシーンでしびれたものでした。

 

そして、朝の顔も見逃せない!!

さて日曜夜の8時になると寺島氏はそんな姿を見せている一方で、朝の7時半には「動物戦隊ジュウオウジャー」にもレギュラー出演を果たしているという……。
主人公レッドの叔父さんでコメディ系キャラ、森 真理夫役。
動物をモチーフにしたアート作品を制作している風変わりな人という設定で、動物の被り物をよく身に着けて登場。
エンディングではステキなダンスまで披露してくれるのですが、日曜夜8時と比較すると、まさに別人。
実は私、両方の番組とも比較的熱心に視聴してたにもかかわらず、指摘されるまで全く気が付かなかったのです。

 

オヤジならば寺島進を目指すべし

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そんな寺島氏の夜の顔と朝の顔を見比べていると、まあ役者としての懐の深さを実感します。
だって、真理夫おじさん、どう考えても手裏剣を投げたりとか計略をねったりするタイプではありませんから。
子役の演技と比較する、そんなことすら申し訳なくなってくるほどのクオリティ。
そして、自身も幾ばくかのギャランティをもらって働くプロフェッショナルの端くれであるならば、寺島氏レベルのクオリティが残る仕事を志さなければと思うのです。
真田丸に続きジュウオウジャーも残り僅か。
寺島氏をドラマで見かけられない分、「アウトレイジ」でも観て気を紛らわせようかと思案中なのです。

この記事の作者

アントニオ犬助
アントニオ犬助
みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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