かっこいい大人の節分の理解の仕方を紹介する
- 2017/01/09
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節分の日の豆まきについて
節分の日に行われる豆まきは、1年の無病息災を願う意味があり、邪気を祓う為に行う行事です。豆まきの時に「鬼は外、福は内」と唱えますが、地域によっては「鬼は外」と唱えない所もあります。東京浅草には鬼はいないと言われているそうです。ここでは、意外と知られていない、「節分の豆まき」について、少し面白い「言い伝え」を紹介します。
豆まきは、炒った豆を神棚にお供えしてからその後にその豆を「年男の人が「鬼は外」と、大声で唱えながら豆を蒔きます。家族で行う時は、一家の主が豆をまきます。災いを追い払う為に玄関や窓を開けて、鬼を外に出すイメージで豆をまきます。蒔き終わったら、その蒔いた豆を自分の、年の数だけ食べます。
豆まきに使う豆は、主に大豆ですが、地方によっては大豆ではなく「落花生」をまく地域もある様です。また、「年の数だけ豆を食べる」ことには、「体の中にいる鬼を追い払うため」に食べる意味もあります。
豆を蒔くタイミングは特に決まっていませんが、基本的には「夕暮れから夜」に撒くのが通常です。これは「夜になると鬼がやって来る」からだそうです。
節分の掛け声は「福は内」のみ
「鬼は外、福は内」と言いますが、神道では「鬼は外」とは言いません。神社でお手伝いさせて頂く機会を得た時に聞きましたが福は内だけで良いとの事でした。「鬼は悪いもの、怖い存在」と教えられてきた日本人にとっては、驚くことかもしれませんが、「鬼」とは、本来「神様」のことを指すのです。
古事記を読むと、世界を作ったとても偉い「国常立(くにとこたち)大神様」がいましたが、その神様は悪神達によって陥れられてしまい、2月3日になると「鬼は外、福は内」と、豆をまくようになったそうです。ここでいう「鬼」とは、「国常立大神様」のことで、「もう表に出てくるな」という意味が込められているのです。
国常立大神様を陥れた悪神は、巻いた豆から花が咲く(節分でまく豆からは花は咲きませんが)ようなことがあれば「また神として表に出てきてもよい」と言ったとされており、皮肉にも人々は「鬼は外と」豆をまくことによって、何度も呪詛をかけている事になります。
赤鬼は決して悪くない?
また、東北の方角に追いやられてしまった国常立大神様は、東北では「丑寅」と呼ばれ、牛と寅の姿をしています。そのため、東北では「鬼と言えば牛の角」と「トラ柄のパンツ」を履いて、鬼のイメージとしての象徴でもある「金棒や真っ赤な皮膚」は、神様を「悪い鬼」として人々に定着させるためと言われています。
古事記は「日本の神話」にあたるため、想像の域を出ませんが、日本では「鬼は内」と言ったり「福は内だけ」の地域があるという話を知っておくと、どこかで役に立つ日が来るかもしれません。鬼は決して悪いイメージだけではなく、「赤鬼と青鬼」の話の様に、良い鬼として語り継がれている地域もあります。いつか「鬼は外」を言わなくなる日がくるかもしれません。